Googleドライブの仕様が変わっていて「マイドライブ」で同期するローカルフォルダの変更に手間取ったお話
[2023/02/22]
目次
名古屋のSIerで中堅SEとして働いていたのが29歳~38歳。あるあるだと思いますが、年齢が上がるにつれてコーディングから段々離れていきました。
そして「会社のためにチームの育成やお客さんとの折衝ができる良いマネージャになってくれたまい!」という敷かれたレールの上を、何も考えずにひた走っていた気がします。
その後、家族でド田舎に引っ越したり失職したりといろいろありまして、43歳の時にフリーランスエンジニアの道を歩き出しました。言ってしまえば、手を動かしてモノを作る職人さん=末端のプログラマーです。
当初は仕事を持ってきてくれるエージェントさんに100%依存していて、SES・客先常駐・案件ガチャな状態でしたが、自分なりに努力もしまして、7年目以降はフルリモート、週休3日な働き方を実践できるようになっています。
団塊ジュニアと呼ばれる世代なので、同職種の方も多いはずなんですが、フリーランスとしてやってる人ってあんまり見ないんですよねぇ…。
僕自身 SIer 時代はストレスまみれでしたが、今はかなり楽しくお仕事できています。現時点での感想としては、「いやー、やっぱプログラミング楽しいわ💛」でしょうか。(もちろん将来の不安は消えませんけどね)
そんな働き方もあるのか…と、何かしらの参考になれば幸いです。
会社組織に属さず、個人事業主(自営業)として活動するエンジニアのことを言います。
プログラマーやシステムエンジニアとして働く場合、大きく分けると次の3つの働き方があります。
このうち、3つ目の独立、起業については、さらに3つに分類されます。
1つ目は、自分で会社を立ち上げ、組織を作っていくという方法。
例えばこんなパターン。
上手くいく可能性にかけて、最初に大きな資金を準備して大きくスタートするパターン。
最初に大きなお金が必要になるので、ある意味「賭け」でもあります。
自分で考えたアイデアをネットやPC上で動くものにして、サービスを展開する。一人での活動なのでスピードが遅く、マネタイズをどうするかが鍵になってくると思われます。
収益化までに時間がかかるので、そこまでの生活資金をどうするかが課題になりますが、逆に言えば、副業でコツコツ開発していき、上手く収益化の道が見えてから独立に踏み切る、という手が硬いのかもしれません。
そして最後に、大きな開発プロジェクトの1メンバーとして働く、という道。個人事業主として活動されている多くのエンジニアがこちらに当たるかと思います。当サイトで掲載している「フリーランス エンジニア」のお話は、基本的にこの形態を指しています。
雇用されているか個人事業主か、という違いはあるものの、「大きなプロジェクトの中で、1要員として働く」という意味では、正社員も派遣社員もフリーエンジニアも変わりません。
フリーのエンジニアのメリットをいくつか挙げてみます。
サラリーマンの時には、「毎月●●万円ぐらい、給与が振り込まれる」という「手取りの金額」をベースにして、そこから「今月はどれだけ使っても大丈夫か?」という大雑把な計画を頭の中で考えていく訳です。
スタート地点が「手取りの金額」なので、その前の部分、税金等のいわゆる「控除」についてはあんまり意識していません。
僕自身、毎月の給与明細をExcelに記録しながら「意識していたつもり」でしたが、
例えば、
というコトに気付いたのは、フリーエンジニアになってからでした。
また、
と、「生きていく為の隠れたコスト」ってこんなに高額なのね、ということに今更ながら気付かされました。(しかも国民年金にこんだけ支払っても、本当に返ってくるのかどうか怪しいし・・。)
特に現金に対する感覚は、サラリーマンの時と比べて、数段研ぎ澄まされるかと(^_^;)
例えば、お恥ずかしい話ですが、僕がフリーランスになった時、「支払いサイト」という概念を殆ど意識していませんでした。
多くの方はご存知かと思いますが、支払いサイトというのは、締め日から支払いまでの期間を指します。(site ではなく sight)
例えば、僕がサラリーマンだった時、給与の支払いは15日締めの翌月15日支払い。フリーランスになると給与ではなく売上という呼び名に変わるわけですが、どちらにしても即日支払って貰える訳ではなく、多少の支払い猶予期間が発生します。
事務処理の為に時間がかかるので多少は仕方ないと思われますが、会社によっては月末締めの翌々月末払い(つまり2カ月も待たされる、ということ)なんてところもあります。←某PE-Bank(旧社名:首都圏コンピュータ技術者協同組合)さんね。
実際、僕が最初にお世話になったエージェントさんは、月末締めの40日後支払いという条件。結果、「資金がショートする」事態が発生し、背中がヒリ付く感覚を体験したのでした。
経緯は以下の通り。
11月15日 | この日付けで退社 |
---|---|
11月16日 | フリーランスとしての準備開始。開業届を提出したり、名刺作ったり。 |
12月1日 | フリーエンジニアとして働き始める。この日から開発現場に通い始める。 |
12月16日 | 前職の最後の給料が振り込まれる |
12月31日 | フリーエンジニアとして1ヶ月働き終わった締め日 |
1月16日 | 今までなら給料が振り込まれていた日。退職したので当然今までの給料はもう入らない。しかもフリーになった1ヶ月目のお金はまだ支払われない。ここで資金ショートが発生。 |
1月31日 | フリーエンジニアとして2回目の締め日 |
2月10日 | 初めての入金確認、ホッと胸をなで下ろす・・ |
と言う訳で、退職のタイミングと、エージェントさんの支払いサイトについては、事前にきっちりシミュレーションしておくことを強くお勧めします。
初めに断っておきますが、恐らく大きな企業にお勤めの方にとっては当てはまりません。
ネットのバナー広告等でよく見かけるのが、
みたいな感じでしょうか。●には7~9のぐらいの数字が入ったり。
▼関連記事▼
【関連記事】フリーエンジニアの月収がこんなに高いわけがない─月収161万円のカラクリ!?
首都圏だとかなりの高額なのかもしれませんが、名古屋でフリーエンジニアとして働いている僕の実感としては、月に45~60万円というのが相場のようです。(Javaや.NETなんかのメジャーな言語の場合)
と言うことは単純に12倍すれば、540~720万円になるんですが、
そう考えると、「収入がスンゴイ増えてイヤッホー!」って感じじゃないんですよね。
現在の年収(手取り額じゃなく、所得税や社会保険が控除される前の、「総支給額」を足したものね。)と比べてみて、さらに収入以外のメリット・デメリットとを考慮して判断する必要があるんじゃないかと思います、ハイ。
1人でやっていく訳なので、当然口うるさい上司は存在しません。
また、開発プロジェクトに1メンバーとして加わるので、他のメンバーからは「外から来た、別会社の誰か」という存在として扱われます。ある程度は対等な立場でコミュニケーションが行われます。
ただ、これはデメリットの章にも書きますが、逆に言えば「どこに行っても親密な仲間が居ない。薄っぺらい付き合いばかりになる。」ということなんですよね。
もしフリーエンジニアになる動機が「イヤな上司が居るから離れたい」「人間関係が大きなストレスになっていて、もうイヤ・・」というネガティブなものだとすると、あまりお勧めできません。
フリーエンジニアになった直後は良いのですが、暫くすると今度は孤独感を味わうことになるかも・・。
人間関係で悩みを抱えていて、もうソロソロ限界なんです・・。という場合の正攻法は、多分「人事権を持つ、しかるべき人に相談するコト」じゃないかと思います。
それは、大きな会社なら人事部でしょうし、人事部がなければ、もう一段上位の部長や社長かもしれません。
ともかく、一番勿体ないのは、1人で抱えてしまって、道が見えなくなること。
ちょっと距離のある人でも、「実は凄く悩んでいて、相談したいことがあるんです・・。」と伝えてみれば、相手も聞いてくれるはず。それに、会社からすれば、人が流出するよりは、調整が手間でも配置を換えることでとどまってくれる方がありがたいハズなんです。
僕自身の経験をお話ししますと、直属の上司とウマが合わない時期がありました。さらにその時期はデスマーチ。深夜1時過ぎに電車で帰れず、サウナに泊まって翌朝に客先直行、なんてことを繰り返していた時期です。
そんな状況で、上司(課長)とのコミュニケーションにもイライラが募り、「このままだと、自分がダメになるかもなぁ・・」なんて思っていました。何がきっかけだったのか忘れてしまったのですが、ふと、もう一段上の上司(部長)に電話してみたんです。
「かなり忙しい状況で、○○さんの下っていうのも結構キツくて・・。このままだと、僕だめになるかもしんないっすね、ハハ・・。」
なんて力なく話をしたところ、思いのほか心配をかけてしまったようで、
「このあと、ちょっと時間取れんか?少し会って話を聞きたいから。」
と、車で駆けつけてくれました。
たまたま部長が良い人でラッキーだった、というのもあるかとは思いますが、「口に出して悩みを伝える」という行為は、自分自身の心に貯めこんだストレスに対しても、意外に効果があるようです。
「どうせウチの会社なんて・・」とひねくれて内に籠もるんじゃなく(自分のことです・・)、まずは相談できそうな相手にきちんと想いを伝えること。フリーエンジニアになるにしろ、転職するにしろ、まずはそこから行動を起こしてみる。その結果、「我慢しろ」とか「甘いこと言うな」とか、本当に酷い会社だと分かったときに、次のステップへ進めばよいと思うのです。
サラリーマンの時には、仕事以外のモロモロを仰せつかることがありました。
例えば、ISO委員会に参加しろ、とか、●●マーク取得のための委員会だとか、はたまた社内報の制作委員会だとか。
特にプロジェクトが火を噴きそうなタイミングでそういった委員会が開催されたりすると、「余計なことさせんなっ!」と腹が立ったものです。
フリーランスのエンジニアになると、こういった社内のシガラミから解放されるという点はメリットかもしれません。
ただ、もしかするとデメリットなのかも・・?という気はします。
と言うのも、基本的に「世の中で体験することに、無駄なことは何一つ無い」ので、イヤイヤ参加しながらも、やっぱり学びにはなります、
例えば、QCに関する勉強会に参加したことがありますが、参加するまでは「QCって製造業のラインとかで導入されてるものでしょ?いまさら古くない?なんでソフトウェア開発に・・?」と心の中でブーブー文句を言っていました。
ところが、きちんと学んでみると、あらゆるジャンルに適用できるものすごく大切な考え方なんだ、と言うことに気付かされました。
また、外部からの強制的な指示がない限り、こういった興味外の事には自分から関わることが無くなってしまいます。
これが行き過ぎると、妙に思考が偏向して、薄っぺらい人間になってしまうのでは無いかと。ちょっとそんな事を不安に感じたりもする訳で。
と言うことで、仕事以外のしがらみに時間を取られなくなると言う点はメリットではありますが、自ら好奇心を常に持つ心掛けが必要になりそうです。
サラリーマンの場合、通常だと就業規則で副業が禁止されていたりします。
また、明文化されていなかったとしても、表だった活動はしづらかったりするのではないでしょうか。
フリーランスの場合、そういった遠慮が必要なくなるので、「コソコソしなくていい」というメリットは精神的な面で実は大きなメリットのような気がします。
例えば、勉強会等に参加したとき、昨今だとSNSに集合写真がUPされたり、さらにタグ付けまでされたりもする訳ですが、こういう時のヒヤヒヤ感がなくなるのは大きいです。
フリーのエンジニアのデメリットをいくつか挙げてみます。
いわゆる客先常駐なので、既に存在するチームに、途中から参加するパターンが多いようです。(考えてみると、新規プロジェクトの経験は今のところゼロかな・・。)
最初は当然アウェー感たっぷり。
ま、これは当たり前なので良いのですが、長くお付き合いしていても、やはりプロパーさん(常駐先で正社員として働いている人)との壁を感じることが多くあります。
もともと、いつかは起業する!と思っていたし、1人で居ることも平気なタイプなのですが、なんとなく「帰る場所がない感覚」というのは、心細い感じがするものです。
これは実際にその立場になってみて体感した感覚でしょうか。
IT系の企業でも、実際は殆どのエンジニアをSESで社外に出していて、社内はカラッポ・・という会社も多いと思うのですが、大抵は「月に一回は飲み会するから戻ってこい」というような、自社の社員同士がコミュニケーションする場を設定していたりします。
(サラリーマンの時には、そういうのサボってたクチです・・。大抵は「いつも参加する人」「殆ど欠席する人」に分かれるようですが。)
が、そういう帰属する組織がないという状況は、たまに寂しくなるもののようです。個人的な性格に依る部分は大きいかもしれませんが。
こう言うのを「根無し草」って言うのかなぁ、なんて思ってみたり。
IT系の勉強会なんかに参加して、同じ立場の友人を探してみる、というのも手かもしれません。
サラリーマンとして数社に勤めたことがありますが、そのうちの2社では、社員のスキルアップに積極的に取り組んでいました。
技術的な勉強会や、ヒューマンコミュニケーションに関する研修など、ちょっと面倒だなと思いつつ、それなりに前向きに取り組んでいた記憶があります。
人事部が、「社員教育用の予算消化」のために、お前コレ行ってこい、なんてコトもあったりなかったり・・。
今考えてみると、こういうスキルアップに無料(会社がお金を払ってくれて、自己負担ゼロ)で行かせてもらえる、というのは随分恵まれていたようです。
大抵、こういった研修というのは、フリーランスが自分で行こうと思ったときに「はぁっ!?」とビビるような金額設定だったりするんですよね。
IT系の勉強会なんかだと、良心的な参加費で、コストはそれほどかからないのですが、特定の技術に関して体系的に短期間で学びたい、となると、結構な金額が設定されていたりします。
半日で数万円、とすると、果たして元が取れるのかどうか・・。
自分自身に対する投資、ではあるんですが、時間をかけて自己学習するか、お金を使って効率よく学ぶか、悩むところです。
分かっていたものの、実際にやってみると大変でした。
そもそも、ようやく腰を上げたのが締め切りの2週間前・・。
激安な税理士さんも検討したんですが、やはり数万円はかかる模様。「ま、なんとかなるだろ・・」と、結局自分でやることに決めました。
新しもの好きな僕としては、折角なので Freee を使ってみたいと思い、年間使用料金9,800円を支払い、関連する電子書籍も購入。
一応、日商簿記の3級は持っていましたが、やっぱり実務では悩みます・・。
初めてのチャレンジだったので全容もつかめてなくて、焦りが募る状況だったこともあって、やっぱり「なんて面倒臭い・・」というのが印象でした。
なんとか締め切りには間に合わせたので、達成感はありましたけど。
とは言え、受理はされたものの、アレで良かったのか?と不安なままなんですよね。
そのうちちゃんと税理士さんに頼もう、と思うのでした。
実際にフリーエンジニアになってみると、いろいろと見えてくることがあります。
やはり良いことばかりではないですし、人によって向き不向きもあるだろうなぁ、と感じたことをまとめてみます。
フリーエンジニアになると、様々な場面で「自己管理力」を問われます。
特に、大きいのはお金と時間でしょうか。
確定申告は年に1回ですが、結局は毎日のお金管理の積み重ねです。お金を使ったら後できちんと記録する、というのをホボ毎日繰り返すので、こういった管理をきちんと出来る必要があります。
とは言え、お金の管理については税理士さんに記帳の代行をお願いすれば解決できる話でもあるので、こちらはそれほど深刻ではありません。
重要になってくるのがこちら。なにしろ他人に委ねることが出来ません。
入ったプロジェクトによって忙しさはまちまちになりますが、余裕のあるときに、出来た時間をどう使うかで、将来は大きく変わってきます。
人間、つい易きに流れるもの・・。早く帰宅できた時に、テレビを見てビールを飲むか、自分の夢のために活動するか、自分を試される場面は毎日訪れるような気がします。
自宅に帰ってしまうと、ついだらけてしまう・・というのが分かっているなら、例えば帰る途中のマクドナルドによって強制的にPCに向かう、読書する等の工夫が必要になってきます。
お金にしても時間にしても、日々の使い方が積み重なって、数年後に大きな違いが生まれるのだと思います。
「独立してフリーエンジニアになること」が目標になってしまうと、それはちょっと違うような気がします。
デメリットの記事をいくつか書いたように、プロジェクトが変わる毎に人間関係をイチから構築しなくちゃならなかったり、結構な孤独感を感じることもあります。
そんな時に大切なのは、何のために今の仕事をしているか、という理由ではないかと思うのです。
例えば、将来自分の手で世の中の役に立つWebサービスを作りたい、という夢がある。
それに没頭できるのが理想だけれど、生活費を稼がなければ家族が路頭に迷ってしまう・・。
そんな場合の収入を得る手段として、フリーエンジニアという手段も選択肢の1つとして考えれば良いかと思います。
もちろん時間的に拘束されるのはサラリーマンでも同じなので、夢のために使う時間を捻出するのは大変です。
ただ、会社にばれることを恐れてコソコソしなくても良いので、メリットの記事でも書いたように、例えば勉強会やセミナー等に参加して多くの人と名刺交換する、という活動が気兼ねなくできるのは大きなメリットかと思います。
最近では、週に2~3日だけの案件を紹介してくれる CODEAL(コデアル) さんのようなサービスもあったりしますので、週に3日は客先常駐で生活費(例えば月に36万円)をきちんと稼ぎ、残りの2日を自分の夢のために使う、という働き方も出来る、随分とありがたい世の中になってきました。
僕がフリーランスになった頃には、こういった案件は東京にしかなさそう・・(実際、名古屋のエージェントさんに無理言って探していただいたのですが、結局見つからず・・)と諦めていましたが、 CODEAL(コデアル) さんだとリモートワーク×週2~3日のような案件が掲載されているので、なかなか良さそうです。ともあれ登録してみましたが、完全リモートOKでなおかつ週2~3日相当の実働、なんていう案件も10以上ヒットします。(登録はこちらからどぞっ。 CODEAL(コデアル)・ユーザー登録 )
また、こんな↓事例記事もあって、新鮮な驚きも・・(@_@;)
Σ( ̄ロ ̄lll)えっ!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、長いスパンで考えると、「コーディング大好き!開発だけがやりたいんだっ!」という方には、僕はお勧めしません。
とある大きな企業で、大きなプロジェクトが立ち上がって、人が足りなくなる。そこで、プロジェクトマネージャーが人を手配するためにいろいろな会社に声をかけ、その中の1メンバーとしてフリーランスのエンジニアが参画することになります。
企業側としては、自社の社員であれば「成長してほしい」「スキルを身に付けてみんなを引っ張っていって欲しい」という「育てる」という考えもあるでしょうが、人手が足りないプロジェクトに呼んだフリーランスエンジニアに対して、新技術にチャレンジしてもらおうとか、成長してほしいなんていう期待は持っていないわけです。
企業側の上流エンジニアが設計した仕様書に基づいて、淡々とコーディングして仕事をこなしてくれればいい。単なる1人工(にんく)としてしか捉えられていません。
また、大量の画面があって、淡々と同じようなコーディングを繰り返していく、なんていうお仕事も多くありますし、燃え盛ってるプロジェクトに投入されて、延々Excelにエビデンス用の画面キャプチャー貼り付けるだけ・・なんてことも実際に経験しています。
「コーディング大好き!開発だけがやりたいんだっ」っていう人の、その心の中には、おそらく「新しい技術を習得したい」「世間で評判になっているフレームワークを使ってみたい」といった、好奇心が強くあるんじゃないでしょうか。
恐らくそういう期待は裏切られることになります。
フリーランス・エンジニアになる、というのは、ゴールじゃないんです。単なる手段だと思っています。
日々マジメに働いて、ある程度高額な報酬を頂きながら稼いでいく、という手段としては良い選択だと思いますが、仕事内容としては結局のところ単調なものが多いんです。
つまり、「あなた以外の誰かでもいい」ものが殆どです。たまたまエンジニアが不足しているという状況があって、ニーズが高いかもしれないけれど、その状況がいつまで続くかは分かりませんし。
自分が何のために仕事をし、どう生きていくのか?自分の使命は何なのか?ということをきちんと考えず、「プログラミング・開発だけがやれればいい」という人にとっては、フリーランスのエンジニアになったところで、きっと「スキルアップしてる感覚がない」「案件の内容が面白くない」と不満が出てきます。
そして、「今の契約、次の年度も続いてくれるだろうか・・」「契約終わったら、また次の職場に変わるのか、また一から人間関係構築するの大変だ・・」と不安の方が大きくなります。
恐らく、プログラミング・開発「だけ」やっていたい人は、例えば完全リモートワークOKな会社に正社員として転職する等、別の手段を検討された方が良いかと思うのです。
一方、エージェントさんにマッチングしてもらう客先常駐タイプのお仕事ではなく、自分でWebサービスやアプリを開発して、それで稼いでいく、という場合はどうでしょう?
こちらの場合は、どっぷり開発に浸かれる、という意味では良いのですが、今度は別のもろもろ、特にマーケティング分野でやることが大量に発生します。
モノを作っただけじゃ、だれも見向きもしてくれません。
どんなメディアで告知するか、どうやって衆目を集めるか、開発ブログを書いたりプレスリリースを出したり、はたまたアフィリエイトのプラットフォームを使って広めてもらったり・・。
さらにはユーザーサポートをどうするか・・なんて先のことを考えると、エンジニアリング以外の分野で相当時間が取られてしまいます。
マーケティングの施策をいろいろ試したり、反応率を上げるため、札束を燃やす感覚で広告に●万円を投下したり・・といったマーケティング(もしくは営業)の分野を楽しめる人であれば、起業家としてチャレンジするのが良いかと思います。
転職動機のトップはなんと言っても人間関係。これは仕方のないことかな、という気もします。
ただ、これって運の要素も大きいんですよね。フリーエンジニアになると、半年~1年程度で契約が終わり、毎回、全く別の環境に移っていくというのを繰り返します。(僕の場合、最短で2ヶ月というのがありました。)
毎回思いますが、やはり関わる「人」によって仕事のやりやすさは随分違います。
怒鳴るようなタイプの人はかなり希だと思いますが、チクチクと嫌みを言うような人はたまに見かけますので、どんな人達と仕事をすることになるかは、それこそ運任せ。イヤな人から逃げたつもりが、また似たような環境にはまる可能性もあるわけで・・。
(ま、契約の期間が短いので、酷い環境に入ったとしても「あと●ヶ月の我慢・・」と自分を宥められる、と言う点はフリーエンジニアのメリットかもしれませんが。)
もし今の職場に、耐えられないほど苦手な人が居て、そろそろ限界・・と言う場合は、フリーエンジニアの道を考える前に、上司(のさらに上司)に相談した方が良いかと思います。
文句を言い立てるのではなく、真剣に「実は相談があるのですが・・」と下から持ちかければ、まともな会社なら取り合ってくれるはず。当の本人にしてみれば、「そんなことでわがまま言うべきじゃない」という感覚があるかもしれませんが、意外にあっさり配置換えが行われて、問題解決したのを目にしたことがあります。
どうせ言ってもムダ、と拗ねてしまわずに、相談するというステップをきちんと踏んでから、相手の出方によって次を考えれば良いかと思います。
きちんとシミュレーションして、収入アップが望めるのであれば、フリーエンジニアの道に進むのもアリかと思います。
が、お金だけが目的だと、そのうちまた悩むんです。
例えば、「このまま60歳を過ぎたとき、どうなるんだろう?」とか・・。(関連記事:フリーランスの「将来の不安」を図解してみる)
しかも、フリーエンジニアに仕事を依頼する側の心理を考えてみれば分かると思うんですが、与えられる仕事って、基本的に「代わりが効く仕事」なんですよね。
エンジニアが頑張って、結果的に「この人が居なくなると、すっごく困る」という状況を生み出したとすれば、その頑張りは素晴らしい事だと思うんです。
が、反対側から見ると、そのエンジニアが病気になったりしたときに困る訳で、組織としては宜しくない状況とも言える訳です。
となると、「高い報酬を払うから、重要な仕事を頼む」という状況にはならず、いくら頑張っても報酬はそんなに変わらない結果に。むしろ、景気状況とか、言語スキルの受給バランスから来る「相場」だけで金額が決まる訳です。
ということは、実際にリーマンショック後のような、仕事がなかなか見つからない状況になる可能性もある訳で、そうなると「こんなに不安定ならサラリーマンの方が良かった・・」と後悔することになってしまいます。
フリーエンジニアになると、確定申告を初めとしたお金に関する面倒なモロモロが 増えてきます。
また、何に時間を使い、自分がこの先どんな道を進んでいくのかをきちんと考えないと、どんどん流されていってしまいます。
恐らく、エンジニアの人というのは知的好奇心や探求心の強い人が多いかと思います。
新しい技術や開発言語に興味を持ち続けるのも大切なことですし、日々のインプットは欠かせません。
が、フリーランスになると、技術的な興味以外にも、自分がこれからどう生きていくのか?について探求していかなければなりません。
サラリーマンの時には、会社がある方向を指し示していて、あっちへ行くぞ!と経営者から号令がかかっていました。
今度は、その号令を自分自身が発しなければならない訳です。
この「自分自身で号令をかける」と言うことをしない、つまり、
を繰り返すだけなら、サラリーマンと変わらない訳で、わざわざフリーランスの道を選ばなくても良いのではないかと思うのです。
例えば、自分自身に「エンジニアではなく、ITコンサルタントの立場を狙って、中小企業の社長さんにとって役立つ存在になる」という号令をかけるとすれば、
などなど、エンジニアとは全く異なる思考が必要になってきます。
自立するということは、最終的にはエージェントさんに頼らなくても仕事に困らない状況を作ること。
これはスバラシイ自由を手に入れたとも言えるし、反面、自分自身で自分の道を切り開いていかなければならないという、恐ろしい道でもあります。
フリーエンジニアになる前に準備しておくコト、ToDoをまとめてみました。
仮にフリーランスのエンジニアになった場合、果たしてきちんと仕事があるのだろうか・・?
自分のこれまでの経験や技術が活かせるようなプロジェクトや案件が、そうそう都合よくあるものだろうか・・?
そんな不安は少なからずあると思います。
エイッと飛び出す前に、きちんと市場調査はしておきましょう。
一番良いのはエージェントさん(下の方で出てきます。参照:エージェントさんに聞きに行く)に直接会って話を聞けると良いのですが、まだ「フリーランスのエンジニアに俺はなる!」って決めてもいない状態では聞きづらいですよね。
なので、手軽な方法としてまずは「実際にどんな案件があるのか?」「報酬としてどれくらいの金額が設定されているのか?」あたりをきちんとチェックしてみて下さい。
・・とは言え、ググっても、なんだか似たような「案件情報サイト」とやらがたくさん出てきてよく分からん・・。
ってなるので、↓この辺りのサイトで「取りあえず見てみるだけ」が可能です。
フリーエンジニアのIT求人・案件情報サイト【レバテックフリーランス】
登録なしで、いま実際にどんな案件があるのか?が分かります。まずは「プログラミング言語」と「地域」だけ選択して、検索してみてください。報酬金額のレンジや、勤務場所や、どんなお仕事なのか?かなり詳しく閲覧可能です。
※注意※ 案件情報が詳しく見られるのでこちらのリンクを紹介していますが、実際に無料登録する際には、こちら(→実際にフリーランスエンジニアになると決めたら)を必ずチェックしてください。オススメ順に記載していますので、無駄な労力が省けるかと思います。
もしフリーエンジニアになったら、収入が大きく増えるんじゃ?
そう考える人も多いのではないでしょうか。
確かに、広告等に書かれている額面だけ見ると、とても魅力時に映るかもしれません。
が、一番気をつけなければいけないのは、最終的にいくら手元に残るのか?という金額です。
通常のビジネスで言えば、売上額ではなく利益、サラリーマンで言えば総支給額ではなく手取りの金額、にあたります。
独立して個人事業主になった場合、妻1人(専業主婦)、子ども2人(小学生)の自分を例にすると、実際に手元に残る金額は大雑把に言えばこんな感じです。
と言う訳で、手元に残るのは 50-4-4.5-2.5-3=36万円 。「え、そんなに減っちゃうの!?」って感じでは無いでしょうか。
上記の数字は当然人によって違ってきます。(多少、多めの数字にしましたが、ベースになっているのは年収400万円台のサラリーマンだと思って下さい。)
それまでの給料が高ければ数字も大きくなりますので、ある程度きちんとシミュレーションする方が良いかと思います。
おおよその数字が知りたい、と言う場合は、手元の給与明細を見て、
として計算すれば良いかと思います。
これまで使ってきた銀行口座とは別に、入金専用の銀行口座を用意するのをお勧めします。
と言うのも、サラリーマンの時には給与口座が決まっていて、自分も含め、おそらくは
というように、収入/支出を全て1つの口座で賄うことが多いかと思います。
が、この状態だと、
で、いくら儲かってんの?
というのが非常に分かりにくいんですよね。
しかも、ここに「ビジネス上の支払い」まで入ってくると、奥さんにとっても「なんだかよく分からない引き落としがあって鬱陶しい!」という状態になります。
そこで、今まで使ってきた家計用口座と、フリーエンジニアとしての口座を別にする必要が出てきます。
僕の場合、まずは妻に、
毎月●●万円のお金を、今までの口座に毎月入れるから、家計も今まで通り、その口座でやりくりしてね
と伝えました。
今までメインで使用していた口座は、家族用として使い続けることにした訳です。
なにしろ各種自動引き落としがあったり、カードの引き落とし口座になっていたりと、変更するのは大変です。それに奥さんは面倒な変化を嫌うでしょうし。
と言うことで、次に自分専用の銀行口座を用意する必要があります。
ここで注意することが3点。これは後から気付いた事なので、ぜひ知っておいて下さい。
僕の場合は、何も調査せずフリーエンジニアになり、後から銀行口座を作ったんですが、どうも自営業の人が新規口座を作ろうとすると嫌がられるようで・・。
世間では当たり前のことなのかもしれませんが、その場になってから知って焦る・・という結果に(-_-;)
銀行によって対応が違ってくると思いますが、僕の場合は窓口でやんわりと断られました。
結局、全くの新規で口座を作るのは諦めて、「以前作ったけれど使っていない口座」があったのでそれを使うことにしました。
フリーエンジニアとして活動していくと、通常のお仕事意外にも仕事が舞い込んでくることがあります。(きちんと営業やマーケティングをしていればの話ですが)
知人から仕事を頼まれて、直接お金のやり取りをする訳ですが、相手からすると「振込手数料」は出来るだけ払いたくない訳です。
となると、世間でよく利用されているメガバンクを選んだ方が、「同じ銀行だから振込手数料が無料」になる可能性が上がる訳で、お客さんにとっては親切かもしれません。
また、イメージの問題もあって、例えばネット系の銀行なんかだと支店名に「サンバ支店」なんて変な名前が設定されていることがあって、請求書に書くときちょっと恥ずかしかったりします・・。
また、次に記載する事項も、メガバンクの方の1つの長所になります。
確定申告の時にfreeeという会計Webサービス(年間9,800円)を使ったのですが、こういったサービスを使うつもりであれば、予め対応銀行を調べておく必要があります。
実際に僕が陥ったのは、
便利そうなクレジットカードがあったので申し込んだら、ネット系の銀行は全て引き落とし口座の指定が不可だった
というもの。
例えばA銀行+Bクレジットカードという組み合わせを考えているなら、
の組み合わせをきちんと調べる必要があります。
僕が調べた中で最も魅力的な銀行は、毎月3回まで他行への振り込み手数料無料という「住信SBIネット銀行」だったのですが、こちらはFreeeとの自動同期は出来るものの、いくつかのクレジットカードでは引き落とし口座への指定が出来ませんでした。(と言うより、今のところ指定可能なクレジットカードにお目にかかっていません。)
結局、作ってみたもののあまり活用されていないという状態だったりします。
と言う訳で、銀行口座1つ作るにも、いろいろと事前調査が必要になりますので、サラリーマンのうちに準備しておくことを勧めます。
独立してフリーエンジニアになった後に、仕事用の備品を購入をすることがあります。
その際には、出来れば事業専用のクレジットカードを使って、生活用の支払いとは別で管理したいところです。
自分の失敗談を踏まえ、注意点をいくつか書いておきます。
ところが、実は独立してフリーランスになってしまうと、クレジットカードって簡単に作れなくなるんです。
何気なく使っていたクレジットカードですが、考えてみれば短期の「借金」なんですよね。
なので、お金を貸す側からすれば、収入が安定しない自営業の人には、カードを作らせたくないわけです。
実際、そう言った背景を知らずにWebから申し込んだら、すぐに「お断り」のメールが返ってきたことがあり、そう言うものなのか・・とションボリ気分になったことがありました。
作るなら、審査の通りやすいサラリーマンの時に作って置いた方が無難です。
また、いざ作ろうとした時、つい「どうせならポイント還元率の高いお得なカードを・・」と、メリットで選んでしまいがち。
僕も最初、それで失敗したので気持ちはよく分かるんですが(^_^;)、専用の銀行口座を作るの記事でも書いたように、クラウド会計Webサービス freee (フリー)
を初めとした会計系アプリとの連携をきちんとチェックしておく必要があります。
でないと、折角審査を通っても、使えないカードが1枚増えるだけ、という結果に・・。
※僕の事例ですが、ポイント還元率やT-Pointとの連携に惹かれてファミマTカードを作ったものの、いざ使ってみたら freee 側でデータの自動連携が出来ない(手動でCSVをダウンロード+アップロードすれば出来ますけど、そんな手間をかけるんじゃ、freeeを選んだ意味がない・・)と言う事に気付いた、というコトがありました。
freee との連携が可能な組み合わせを表にしてみました。参考にして頂けたら幸いです。(情報が古くなっている可能性もあるので、実際に申し込まれる前にご自身でのチェックをお願いします。)
楽天カード | 三井住友VISAカード | セゾンカード | イオンカード | |
---|---|---|---|---|
楽天銀行 | ○ | - | ○ | ○ |
ゆうちょ銀行 | ○ | - | ○ | ○ |
三井住友銀行 | ○ | ○ | ○ | ○ |
三菱東京UFJ銀行 | ○ | ○ | ○ | ○ |
みずほ銀行 | ○ | - | ○ | ○ |
りそな銀行 | ○ | ○ | ○ | ○ |
埼玉りそな銀行 | ○ | - | ○ | ○ |
住信SBIネット銀行 | ○ | - | ○ | ○ |
ソニー銀行 | - | ○ | - | - |
ジャパンネット銀行 | - | ○ | ○ | ○ |
イオン銀行 | - | - | ○ | ○ |
入会費・年会費 永年無料 | ○ | △ 条件あり | ○ | ○ |
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何度か失敗を乗り越えつつ、最終的には三井住友VISAカードを作り、やっと freee と自動連携させることが出来ました。
実際に作ったのが三井住友VISAカード(エブリプラス)という、ずっと年会費無料のカード。(詳細はこちら)
この時に心配だったのは、やはりクレジットカードの審査が通るがどうかと言うこと。それまでに何度か「お断り」のお返事があって、やっぱり駄目か-・・と、凹んでましたから。
申込みの歳に気をつけたのは、
ぐらいだったと思うんですが、無事に審査を通過することが出来ました。(手元に到着するのに2週間ぐらいかかったような気がします。)
もしかすると、決算の直前で審査基準が緩かった、というようなタイミングの問題なのかもしれませんし、たまたま運が良かっただけなのかもしれませんが、事例として掲載しておきます。
実際に行動に移す前って、不安に思うことがたくさんあるかと思います。
独身でまだ若い方ならエイッ!と飛び出してみれば良いかもしれませんが、僕のように妻子ある身で家族を養う必要がある場合、きちんと裏を取ってからじゃないと怖くて動けません。
逆に言えば、きちんと一次情報が得られれば、ある程度安心できるのではないでしょうか。(ネット等の二次情報を信じるのはまずいです。特に時期や地域によって話が違ってくるので、直接「人」から情報を得るのをお勧めします。)
…などなど、不安な点や疑問点がたくさんあるかと思います。
そういった不明点は、実際に現場の人に聴いて解消した方が早いです。
誰に聴けば良いかと言うと、エージェントと呼ばれている、いわゆる営業さんです。
フリーエンジニアが仕事に就くとき、多くの場合はこのエージェントさんに依頼することになりますし、前出の不安に対して一番正確な情報を持っているのもこの方達です。
ネットのバナー等でもフリーエンジニアに関する広告を見かけますし、コンタクトするのは特に難しくないかと思います。
が、実は最初にどの会社に話を聞くか?は非常に重要。
例えば、
なんて話も聞きます。
かと思えば、月に一回程度のペースで連絡をくれて、「近くまで行くのでランチしましょう」とサポートしてくれるエージェントさんもいます。
担当のエージェントさんが、良い人かどうかは当たってみないと分かりませんが、少なくとも条件面は、きちんと確認しておいてください。
絶対に、最初の一社だけで決めちゃダメです。
特に、上の方でも書きましたが、支払いサイト(何日締め、翌月何日払いか)はきちんと確認しておいてください。僕自身が以前に何社かヒアリングをした際には、某PE-Bank(旧社名:首都圏コンピュータ技術者協同組合)さんの場合なんかだと、月末締めの翌々月末払い、なんてお話でした。困るのは最初だけとは言え、60日間も待たされたら「本当にお金払ってもらえるんだろうか・・」って相当心配になりますよ…。だってその間、奥さんにお金渡せないんですもん。
注意すべきなのは、「こちらが冷やかし半分なら、相手だってきちんと相談には乗ってくれない」ということ。
きちんと履歴書、職務経歴書を記入したりするのは割と手間がかかり大変な作業ではありますが、それを面倒くさがっていては相手にしてもらえません。誠意を持って申請する、ということが大切かと思います。
転職経験のある方ならお分かりいただけるかと思いますが、履歴書や職務経歴書って、結構書き上げるの大変です。でも、一度作ってしまえば、あとは楽チンなので、「は~、面倒だけど書き上げるか~・・」と言いつつ、エイッ!と勢いをつけて作り上げてしまうと良いかと思います。
地方都市で案件を探す場合はこちらに別途記事を掲載しています。
地方都市のフリーランスエンジニアが効率よく案件を探す方法と、各エージェントさんを実際に利用させて頂いた感想
リモートワーク案件を探す場合はこちらに記事をまとめました。
いざフリーエンジニアになった後に気をつけておきたいことについて書いてみます。
個人事業主になった、と言うことは自分で税金のもろもろを管理しなくちゃいけません。
となると、当然仕事で必要な何かを購入した際には領収書を取っておく必要があります。
よく、レジで
あ、領収書下さい
ってやってる場面を見ますけれど、実はレシートが貰えるならそれでOKです。
というより、人が手で記入した明細の乗っていない手書き領収書よりも、機械が出力する明細の付いたレシートの方が資料的な価値としては高いのだとか。
というのを、こちら↓の本で知りました。(Amazonアソシエイトリンクになっています)
と言う訳で、言わずもがなですがきちんと領収書・レシートは取っておくべし、です。
フリーランス、フリーエンジニア、とカタカナで書けば、なんとなく良い響きかも知れませんが、結局のところただの個人事業主。大海原に放り出された小舟みたいなもんです。
何も考えず国民年金だけ入ってたら、年を取ってから悲惨な状況になるのは目に見えています。
きちんとした企業に就職して勤め上げた人は、退職金があるから(もっと言えば、退職金としてお金が勝手に貯まっていき、さらに税金が優遇される、というシステムがあるから)老後の暮らしが安定するわけで、フリーエンジニアになったあなたは、自分自身で将来のお金のことをマネジメントしていかなければなりません。
せめて、「個人型確定拠出年金」「小規模企業共済」ぐらいは知識として持っておき、活用してください。
また、たまにはきちんと時間を取って、
といったことを思索してみる必要があります。
俯瞰しながら、きちんと自分の人生をデザインする、という習慣を身に付けて下さい。
あまりそう思いたくはないのですが、「世の中の心配事の大半は、お金で解決できる」ことも、実のところ真実ではあるなぁ、と思うんです。
ちょっとイメージしてみて欲しいんですが、世界大恐慌みたいなことが発生して、世の中の多くの企業が稼働しなくなったとしたら、どんな人が生活に困るでしょう?
恐らく、エンジニアや職人さん、製造部門、事務部門の方たちだと思います。会社から給料が支払われなくなり、そうなるとお金を得る手段が途絶えてしまいます。
逆に、そんな状況でもなんとかなる人は、営業職の人たち。もしくは、自分で直接「売る」ということを行っている商店や自営業の人だと思います。
何かの価値をお金に換える瞬間、そこに直接携わる人たちは、多分大丈夫です。
つまり、世の中が大きく変わったとしても、エージェントさんは大丈夫。でも、エンジニアはどうでしょう・・?
フリーランスのエンジニアとして活動している方で、エージェントに頼らず自分で仕事を取れる人というのは、かなりの少数派かと思います。
例えば、自分のスキルを活かして小さな企業の業務改善をしたい、と思ったら、自分で仕事を取りに行けばいい。でも、多くのエンジニアは、そういった経験が無いので、結局のところエージェントさんからの仕事にそのまま従事し続けることになります。
逆に、エンジニアがマーケティングや営業のスキルを身に付ければ、生きていくうえで最強のスキルを手にすることが出来るんじゃないかと思っています。
例えば、僕ならセミナーを開催して経営者とのつながりを作るでしょうし、もしくはネット広告を回し続けて、コンサルティングにつなげていくと思います。
もし、直接仕事が取れるようになりたい、エンドユーザーさんと直接やり取りして、より貢献できるエンジニアになりたい、とお思いの方がいらっしゃいましたら、キャリア相談のフォームからお気軽にお声がけください。冷やかしだと困るので、終わってから満足度に応じて1円~の料金設定とさせて頂きましたが、何かしらお役に立てれば嬉しく思います。
仕事を取ってくるのは、エージェントと呼ばれる会社(の担当者)がやってくれます。
フリーエンジニアとなるあなたは、単純に指定された場所で開発に没頭するのみでOKです。
世の中には、大きな開発プロジェクトが日々発生しているわけで、たいてい人が足りてません。
で、人材をどうするか・・となるわけですが、大企業にとってみると、対個人事業主では難しいわけです。
となると、人をたくさん集めているエージェント会社に「こんな人いません?」と募集するのが手っ取り早い、と。
エージェント会社の方からも、「こんな人材が居るんですけど、どうです?」と取引のあるいろんな会社に聞いて回る、と。
そして双方のマッチングを行う、という流れです。
なので、フリーランスエンジニアと言っても、実際のところ人材派遣と似たようなものなのです。
いいえ、無料です。
万が一費用請求されたら相当おかしな人なので、近づかない方が無難です。
エージェントさんは、「エンジニアが欲しい企業」と「仕事が欲しいフリーランスのエンジニア」をマッチングさせるビジネスをしています。
まずは企業からエージェントにお金が支払われ、そのお金から管理費用等のもろもろを差っ引いて、エンジニアに月々の契約金を支払います。
そういう仕組みなので、最初の段階ではエンジニアに対しての費用請求はありません。
エンジニアがフリーランスになること自体は全然難しくありません。ある程度技術的な知識があれば、というか、何かしら実際の業務開発経験があれば、恐らくは問題ないかと思います。
仕事をどうやって取ってくるのか?と不安な方もいらっしゃいますが、一般的には「エージェント」と呼ばれる、営業担当者が間に入ってマッチングを行います。
分かり易い例で言えば、派遣会社に登録しておくと「こんなんどう?」と、いくつか仕事の内容見せられて、「あ、これ良さげ。面接行く。」と頼み、先方からOK貰えればそこで働く、という感じです。
が、この人材斡旋の仕組みにずっと乗っかって生きていく、というのはお勧めしません。
こちらの記事をご覧いただければ、その理由がお分かりいただけるかと思います。
地域や経験年数に依りますが、ざっくりと言えば、月に45万円~60万円というところでしょうか。時給で言えば3,000円~4,000円、という感覚です。首都圏のフリーエンジニアならもう少し単価は高いようです。
当然、需要と供給のバランスがあるので、例えば「最近はjavaの案件が多いけど、人が居なくて困ってる」とか「COBOL案件はあまり多くない」といった声を聴きます。
javaか.NET系なら、しばらく仕事に困ることは無いでしょう。
コチラの記事も参考にしてみて下さい→フリーエンジニアの月収がこんなに高いわけがない─月収161万円のカラクリ!?
可能性としてはゼロではないと思います。例えばリーマンショック後には、案件が激減してフリーランスからサラリーマンに転向した・・と言った話も聞きます。
ただ、何名かのエージェントさんから聞いた話を総合すると、
ということのようなので、そうそう食いっぱぐれることは無いのではないかと思います。
案件によって当然言語が変わってきますので、その言語に関する知識は必要ですが、どれくらいの深さが必要か?となると、実のところかなりマチマチです。
参加したその案件に依っては、ガリガリコーディングを進めることを求められる場合もありますし、なんだか資料作成ばっかり頼まれてコーディングできないストレスが溜まる・・なんていう場合も。
共通して感じるのは、言語特有の細かい部分よりは、
といった辺りが重要な気がします。
面談時に、どこまでのスキルを求めているのか?はきちんと確認すべきですし、不安であれば技術面が分かる主任クラスの人とお話した方が良いかもしれません。
が、基本的には先方も「フリーランスのエンジニア=スゴイひと」なんてことは全く思っていないので、過度な期待はしていません。イメージとしては「C#初級編」のような書籍の内容が分かっていれば、それほど問題にはならないかと思います。
あとは、業務系が多いので、SQL周りは習熟度が高いと喜ばれます。複雑なjoinなんかを読み解けるスキルはあると良いかと思います。
Javaの人手が足りない、という声をよく聞きますし、ニーズの高さでいえば、Java・C#になるかと思います。
なんとなくの感覚ですが、phpのニーズはあるものの、大抵は上記の2つに比べて単価が低く設定されているような気がします。
フリーランスになる前に、Java・C#のプロジェクトを経験しておいた方が、選択肢は広くなるかと思います。
ひどい残業が発生した場合は支払われます。
案件によって、基本契約が「月に150h~190h」のような形で決まっています。この範囲を超えた場合には時間単位で金額調整が行われるようですが、自分の経験上は調整が入ったことはありません。
20日稼働で計算すると 8h×20日=160h なので、上記の例の場合、30hまでの残業はタダ働きということになります。それを超えた場合は、例えば契約金額が60万円なら、60万÷190h=3,158円の時間単価で計算されます。
※逆に少なかった場合は、60万÷150h=4,000円の単価で差っ引かれますのでご注意を・・。
この辺りは、実はシビアに考えた方が良い部分で、
案件A: 契約金額48万円・150h~190h・毎日定時で帰れる
案件B: 契約金額60万円・160h~200h・割と忙しくて残業多い
という案件があった場合、契約金額で見ればBの方が魅力的ですが、
案件A: 160h働いて48万円→時間単価 3,000円
案件B: 200h働いて60万円→時間単価 3,000円
ということになってしまいます。「時間を切り売りして、その分たくさん稼げばいい」という方は良いのですが、自分の時間を確保したい方は注意が必要です。
特に「自分でWebサービスを立ち上げてマネタイズしたい」とか「自分でゲームを作りたい」「語学をマスターして海外で活躍したい」「パワーブロガーになって広告収入を・・」といった夢がある方にとっては、フリーランスエンジニアの仕事で拘束される時間とは別に、どれだけ自由な時間を捻出できるかが重要になってきます。
早めに帰宅して、自分のやりたいことに時間を使いたい、という方にとっては、案件Aの方がありがたいかもしれません。
ありません。結局は「月に何時間働いたか?」の数字が契約の範囲内に収まっていれば問題ないので、風邪等で休んだ場合は、残業でカバーという形になります。
基本的には常駐先のカレンダーに合わせる形になります。月間の稼働時間が減るので、その調整をどうするか?については、その常駐先によっても考え方が変わりますので、エージェントさんに相談しておいた方が良いかもしれません。
多くの場合は、最初の基本契約に基づいて、時間単位での計算になります。
例えば、契約が150h~190hで、当月の稼働日が17日になったとすると、17日×8h=136hとなるので、差分の14hは計画的に残業する、というような形になります。
「地方」にもいろいろあるのですが、恐らくフリーランスのエンジニア案件が潤沢にある地域となると、大阪・名古屋・福岡・・といった大都市までではないかと思います。
案件が少ないと、立場的に弱くなるので、お勧めするのは難しいところ・・。
発想を変えて、首都圏の会社で「完全リモートワークOK」の企業を探した方が良いのではないかと思います。
リモートワーク案件を探す場合はこちら。
地方都市で案件を探す場合はこちらに別途記事を掲載しています。
地方都市のフリーランスエンジニアが効率よく案件を探す方法と、各エージェントさんを実際に利用させて頂いた感想
フリーランスになったけど、会社員(サラリーマン)に戻った、という話はたまに聞きます。
結局のところは、「戻りたい・・」と思った時点での需給バランスだけの話ではないかと。つまり、世の中でエンジニアが足りていなければ、「正社員として雇います」という会社も見つかるでしょうし、そうでなければ難しい可能性はあります。
とは言え、経営者から見た場合、普通に考えれば「この人、また辞めてフリーランスになっちゃうんじゃないの・・?」という心配はあるわけで、なぜ戻りたいと思ったのか、という理由が大切ではないかと思います。