Audacity に Waves の Plugin を導入する時に苦労したお話 2021/03/28
結論 新しいライセンス管理用ソフト Waves Central から生成されるプラグインファイルは、32bit アプリである Audacity (記事執筆時点の最新版3.0.0でもいまだに 32bit アプリケーション)からは使用できない。ライセンス情報をUSBメモリ等に移して、古いライセンス管理用ソフト Waves License Center (9.3) に認識させて、そちらで生成されるプラグインファイル (*.dll) を使用する。 うまく Plugin の更新が認識されない場合は、 Audacity の Plugin 情報が記録されている2ファイル(C:\Users\【ユーザー名】\AppData\Roaming\audacity\plugin*.cfg)を一旦削除すべし。 詳細 ノイズ削除のフィルタは Audacity に標準で入っているんですが、調整が結構難しいんですよね。
で、昔使ったことのある Waves から 出ている NS-1 という Noise Suppressor プラグインが割と優秀だったので、そちらを購入しました。
(ちょくちょくセールやっているので、通常価格だったら買わなかったと思うんですが、この時は40%OFFの $35.99 で購入。)
…が、使用できるようになるまでにかなり苦労しまして、その備忘録です。
Waves Central 12 でライセンスアクティベーション Waves 製品は妙にガッチリとライセンス管理の仕組みが組み込まれておりまして、まずは Waves Central (最新版は 12 でした)のWindows版をインストール。Waves のWebサイトで作成したログイン情報を使ってログインすると、製品ライセンス情報が同期されて、無事に一覧に表示されます。
こちらは特に問題なく進み、アクティベーションと同時に本体へのインストールも完了。
Audacity の プラグイン一覧に出てきませんけど…? Audacity の [エフェクト]→[プラグインの追加/削除] で出てくる管理画面を見てみますが、それらしきものは表示されず。
[道具箱]→[プラグインの追加/削除] から見てみても同じです。
そもそも Waves のプラグインは、プラグインとして使われるモジュールだけなので、使う側のアプリケーションが無いと意味が無いわけですが、「インストール」ってなんなの…?
ともあれ、多分 VST プラグインと同じように、 Audacity 本体のディレクトリ下にある Plug-Ins ディレクトリに、プラグインのファイルを配置する必要がありそうです。
ネットでいろいろ検索した結果、C:\Program Files\VSTPlugIns
に WaveShell1-VST 12.7_x64.dll
というファイルが出来ておりまして、なるほどこれか!と Audacity\Plug-Ins に配置します。(←罠)
さて Audacity を再起動してみますと、
ありました、ありました。
選択して[有効化]→[OK]っとね。
えーっと…なんでしょこれ?
と言う訳で、この辺りから迷走が始まります…😭
ともあれ、分かったことや、試してみた手順を書き連ねてみますと…。
Audacity は結局 32bit アプリとして動いている。記事執筆時点での最新版3.0.0でも同様。(ちなみに 3.0.0 に一度アップデートしてみたけれど、芯ファイル形式の .aup3 で保存→開き直したらエラーが発生…。やばそうなにおいがしたので 2.4.2 に戻しました…😰) ・Download | Audacity ® https://www.audacityteam.org/download/ より Waves Central 最新版が生成するモジュールは、現在は 64bit 版。これをそのまま使おうとしても Audacity 側でエラーになる。 Waves License Center という古いバージョン (9.3) で 32bit 版のプラグインを生成する必要がある。 Waves License Center (9.3) のインストールが必要。(このバージョンは、ライセンス管理機能だけでなく、インストーラー本体にプラグインモジュール自体が組み込まれているようで、インストール時にどのプラグインを使用するか指定が可能。) Waves License Center (9.3) をインストールすると 32bit 版のモジュールが指定場所(デフォルトは C:\Program Files (x86)\VSTPlugIns
)に生成される。 参考リンク:How to Run Waves Plugins on Windows 32bit (7, 8.1 or 10) | Support | Waves
インストール完了後、プラグインのファイルコピー等は不要で、Audacity のプラグイン管理画面で自動的に検出される。 だがしかし、[有効化]→[OK]すると、「ライセンス無いんですけど!」のメッセージが。 ああ、そうか。Waves License Center (9.3) の方でライセンスをアクティベーションしなくちゃね。…と思ったら、既に接続先の認証サービスは機能が停止されているのか、つながらない模様。 仕方がないので、先ほどの 「License Error 」ダイアログは、しょんぼりしながら[Skip]。 「うーん、ライセンスは Waves Central 最新版の方で認識されているはずだから、もしやこれでうまく行くのでは?」と思ってフィルタのメニューを見て見ると、それらしきものが!(←罠) 試しに使ってみると、素のダイアログだけ出てくるけど適用すると無音にしてくれるだけ、という挙動。どうもダメっぽい。 この辺りで、もう良く分からなくなってきて投げ出したい気分に満ち満ちている。やれやれ。 推測だけれど、おそらくWaves License Center (9.3) からは、PC本体に格納された Waves Central 最新版用のライセンス情報が見えないと思われる。ならば、Waves Central 最新版側で、外付けHDDやUSBメモリにライセンスを移動させてやれば、Waves License Center (9.3)から外部に移動させたライセンスを認識できるのでは?(天才じゃない?) お!古い Waves License Center (9.3) 側でも、外付けHDDのライセンス情報が認識されたっポイ。 もしかすると、ここで Audacity の Plugin 情報を削除してやる必要があるかも。以下の2ファイルを削除。(ただし、秘伝のタレになっている各種プラグインの設定もクリアされると思うので、バックアップしとかないと泣く羽目に。)C:\Users\【ユーザー名】\AppData\Roaming\audacity\pluginregistry.cfg C:\Users\【ユーザー名】\AppData\Roaming\audacity\pluginsettings.cfg Audacity の [エフェクト]→[プラグインの追加/削除] で再度[有効化]を実行すると、ライセンスエラー画面は出ずにすんなり終了。 [エフェクト]の一覧に出現! おわりに いやもう、ほんと疲れました…。別の音楽編集ソフト使えや、って話かもしれませんが…。
ともあれ、ノイズのプロファイリング作業が不要なのに、割ときれいにノイズ消してくれて、かなり嬉しいです。
Waves のプラグイン類って頻繁にセールやってるので、40%OFFとかは割と普通な気が。購入のタイミングにはご注意を…。
もしタイミング合わなければ、↓こちらのリンクから10%OFFクーポンが取得できるそう。(いわゆるアフィリエイト用のクーポンなので、紹介者にも報酬が還元されるようです。お友達で詳しい方がいらっしゃれば、一度安く入手できる方法を聞いてみた方が良いかと。)
Special Refer a Friend Discount – Save an additional 10% off any bundle or plugin with this code: YNY23
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません