まとめ:フリーランスになるべきか、ならざるべきか…

2021/08/20

フリーランスエンジニアになるべきか、ならざるべきか…。

結論から言ってしまうと、「どっちでもいいんじゃない?」が正直な回答でしょうか…。思いっきり無責任な回答に聞こえるかもしれませんが、初版を書いたころには7:3で「向いてそうな人以外はやめた方がいい」だったのが、現時点では5:5で「どっちでもいいと思うよ」に変化しました。

ただ、現実的な手段としては、今なら

  • まずは副業/複業に取り組んでみる。これによって、きちんとまともな案件を探し、問い合わせして、面談を行い、相手方から可否の判断を下される、というリアルな経験をする。
  • 月に数万以上の売上を立てて、きちんと確定申告する。これによって、税務もろもろの面倒なタスクを経験する。

というステップをお勧めします。

1歩前に出るというよりも、まずは軸足に体重を乗せたまま、片足だけ出してみる。やっぱり大変そうだと思うなら戻ればいいし、そっちの方がいいと思えばそのまま歩きだしてしまえば良いですし。

ただし、これができるのは極端なエンジニアの不足という、今この瞬間の景況に依るものだ、というのは理解しておいた方が良いと思います。急に景気が悪くなるような大きなイベントが発生すれば、副業の募集は無くなり、業務委託のメンバーは切られ…というような状況も大いに考えられます。

そんな状況になった時、果たして自分は食い扶持を何とかすることが出来るんだろうか…?そう考えると今でもゾッとする感覚があるのは否めません。

この本をここまで読んでくださっているので、すでに腹を決めている方も多いのではないかと思いますが、インフルエンサーの煽り文句に惑わされず、極端に景気が悪化した場合のリスクも考えつつ、冷静に決めていただいた方が良いかと思います。

友人で「1年ぐらいフリーランスになったけど、なんだか満足したので会社員に戻った」という人も居ますし、自分のように「週4日稼働にして1日は個人開発に取り組みたい」という考えの人も居ます。ともあれ、変化を起こそうとされているその気持ちがしぼんでしまわないうちに、まずは半歩、リスクの少ない形で動き出してみるのが一番じゃないかなと思う次第です。