Googleドライブの仕様が変わっていて「マイドライブ」で同期するローカルフォルダの変更に手間取ったお話
[2023/02/22]
とある合コンでの出来事。心臓バクバクさせながら女の子の電話番号を聞いたんです。
「あの…、電話番号、教えてくれない・・かな?」
すると、まさかの回答。衝撃のコメント。今でも忘れない、あのセリフ。
「あ、明日、ケータイ変えるんだよねー。」
ぽかーん。
一瞬何を言われているか分かりませんでした。
そうか、そうだよね。
教えたくない、と。
そういうことですか。
「あ、そうなんだー・・。」
顔を引きつらせながら、そう返すのがやっとでした。
何もそんな分かりやすいウソつかなくてもいいのに・・。
あまりにも衝撃的な切り返しだったので、それからしばらく怖くて合コンいけませんでしたよ。
・・なんていう昔話をふと思い出して、ちょっと「異性との出会い」についてのお話を書いてみようかと。
あ、と言っても、「ネットの出会い系」ではありませんので念のため。
さらに言えば、すでに結婚している身ですし、これから書くのは単なる机上の空論、ということをご了承ください。
なにしろ、今さら検証のしようがありませんから。
でも、冒頭でお話したような痛々しい出来事に出会っても、めげないメンタルが出来上がるかもしれませんので、ちらりとお読みいただけたら嬉しいです。
さて、あれから何年たったか考えたくもありませんが、今の自分なら、そんなに落ち込まなかったかもしれないなぁ、という気がします。
というのも、さまざまな経験を通して、考え方が変わったからなんです。理由として大きく2つ挙げてみました。
紆余曲折あったキャリアの中で、エンジニア以外にも営業職に就いていた時期があります。
そもそも営業という仕事に慣れない中、「これだけは、もうやりたくないっす、勘弁してください・・」という業務がありました。
テレアポというやつです。
まずは社長が、地域や職種でしぼってテレアポ対象のリストを用意し、営業に渡します。(お客さんの対象が企業、法人だったので、電話番号は簡単に手に入るのです。)
で、僕らは一日中電話をかけまくる。
かけては断られ、かけてはガチャギリされ、そしてたまに怒鳴られて。
そして、ごく稀に、優しい人が話を聞いてくれます。
おそらく、まともに説明させてもらえるのは、100件に1件もないでしょう。
もちろん、話を聞いてもらったからと言って、そう簡単には売れません。
また、新聞に折り込み広告を出した時も似たようなモンです。
10,000部に折り込んで、イベントのお知らせ。
当日、どれぐらいの人が来るんだろう・・と少し不安に思いつつ、あわただしく準備。
だって10,000世帯に届いてるんですよ?
すごい混雑に決まってるじゃないですか。数少ない社員で捌ききれるかどうか・・。
が、フタを開けてみると、来場者ゼロ。
すてきな徒労感です。
郵送DMもそう。
その営業職に就く前は、100通送ったら、3割ぐらいの人は反応してくれるんじゃないの?ぐらいの感覚だったと思います。
でも実際のところ、5,000通送って反応があるのは2~3件ぐらい。
営業やマーケティングに取り組むとすぐに分かってくるのですが、世間の皆様はどうやらお忙しくて、こちらの都合にはいちいち付き合ってられないようです。
そうか、そういうものなのか。
どうやら、自分がぼんやり抱いていた期待値は、ケタ違いに間違っていたようです。
そう、それが「相場」というヤツなのです。
冒頭の例でいえば、合コンで出会った女の子が、自分に連絡先を教えてくれる可能性はかなり低かった、ということ。(イケメンだったら確率高いだろうに、とか考え出すと悲しくなるので、ハイそこでストップ。今持ってる武器で戦うしかないのですから。)
そういうもんだ、と初めからわかっていれば、いざ電話番号聞くときもそこまで緊張しなかっただろうし、ダメだったとしても、「ま、そうだわな、次回にチャレンジ、か」と大きなダメージを負うこともなかったと思うのです。
現在はフリーランスのエンジニアとして客先常駐しながらも、コンサルタントとしての仕事を直接依頼してもらえるように、マーケティングに取り組んでいます。(早朝と夜の時間帯を使って、自宅でサイト更新したりPPC広告出したり。)
マーケティング的な視点でいくと、例えば自分で何かしらのサービスをネットで販売する場合、
を数字で計測するわけです。
サイト立ち上げ直後、アクセス数なんて日にゼロから2ぐらいが普通。
記事書いて、ブログに投稿して、SEOも意識して・・と頑張っていると、しばらくたってようやく1日10人くらい来てくれるようになる。
記事もたくさん書いてる。数撃ってるつもり、頑張ってるつもり。でも誰かがコメント入れてくれるわけでも無いし、反応なんてまるで感じられないし、
「やってる意味、あるのかな?止めても一緒なんじゃね?」
と疑心暗鬼になってきます。
そこをもう少しだけ努力していると、
「あっ!やった、問い合わせが来た!イヤッホ~ゥ!!」
と、ようやく「よかった、無駄じゃなかった・・」と思えます。
でも、結局その問い合わせも、資料送ってから返事無し。
そして「なんで契約してくれないんだろう・・」と悩んで落ち込みます。
が、さらにそこを耐えて、そのまま記事書いてSEO対策して・・と継続していると、ようやく分かってくることがあります。
例えばこんな感じ。
なんていう風に、おおよその確立が分かってくるわけです。この黄金パターンが見えてくれば、あとは微調整して確率を上げていくだけなので、気分的にもずいぶん楽になります。
おそらく、最初の時点で「数撃ちゃ当たる」と思っているその数って、50ぐらいなんですよね。
ところが、実はそれじゃ全然足りないんです。
ここでものすごく重要になってくるのが、ゼロと1の違い(あ、2進法の話じゃありません)。
1,000人訪問で8人から資料請求、ということは、およそ130人につき1請求の計算。資料請求がたった一つでも発生すれば、
「130人アクセスしてきて、ようやく問い合わせが1件あった・・。130分の1ということは、確率0.77%かー・・。」
という数字が分かります。
そして、「そうか、こんなに低い確率なんだなぁ」ということを身をもって実感できるんですよね。
ところが、129人目までは分子が0なので計測不能。完全な暗闇に居る状態。だから多くの人が、この時点で諦めてしまうということなのでしょう。
あとちょっと努力していれば、ゼロが1になったかもしれないのに。
さて、こういう努力を、世界で一番頑張っている人たちが居ます。どんな人か分かります?
それは、オレオレ詐欺をやっている詐欺師の人々。
たまに親がテレビのニュースを見て言います。
「またオレオレ詐欺?それにしても、あんなのに引っかかるなんて、ほんとバカだねぇ・・」
って。
でも、それを聞きながら僕は思います。
「いやいや、引っかかったその人がバカなんじゃない。詐欺師たちが何千軒も電話して、ようやく引っかかる人を見つけたんだ。」
って。
(彼らの努力は、普通の営業に向けた方が割がいいと思うんですけどねぇ・・。)
さて、恋愛に話を戻してみると、
仮にゴールを「結婚したい!と思える人と巡り合う」にしたとしましょう。
じゃ、そこに辿り着く確率はどれくらいなのか?という黄金パターンを、あらかじめ自分なりに推測してみれば良いのではないでしょうか。
例えば、
とかね。(数字は適当に入れただけなので信用しないように・・)
こういう数値を、あらかじめ予測してみると、一歩引いた第三者の目から自分を見られるんじゃないでしょうか。
すると、気が付くんです。
「コイツ(自分のことね)、そもそも母数がほぼゼロじゃん・・。」
「仮に2年以内に相手を見つけようとすると、24カ月で100人。月に4人!?ってことは週に1人!?どうやってそんなに会うんだ?」
「いかん、習ったではないか。課題とは理想と現状のギャップだと。そしてモノゴトを成し遂げるにはPDCAを・・。」
「母数増やすにはどうすれば・・誰かに頼む・・にしても同僚は期待できない・・。誰か居たっけ・・?」
「とにかく”合コンセッティング希望”の声だけかけまくっておこう。テンプレ作って既婚の友人にFBメッセージ送りまくってやる・・。」
「投資も必要か・・。”街コン”で検索して・・。」
「無料で母数増やす方法は無いものか?Facebookでイベント探してみるか・・」
こうしてまずは母数を増やしていく。あとは実験を繰り返すだけ。
壁があるとすれば、相手に連絡先を聞くときや食事に誘うときでしょうか。
でも、そういう時に「断られたらどうしよう」とか考えちゃダメです。
「テスト仕様書に従って、1つのテストケースを実行するのだ」
と考えて、とにかくアクションを起こしてみる。
OKなら嬉しいし、NGなら1件「済み」のチェックが付けられるだけ。
感情に左右されずに、淡々と進めて下さい。
なにしろ、テスト仕様書のテスト項目はまだまだたくさんあるんです。
テスト項目が減ってきたら、別の誰かに合コンのセッティングを依頼するなり、ネットを駆使するなり、自分でテスト項目を追加すればいいだけ。
そう考えると、1回のNGなんて、なんてことは無いですよね。
大切なのは、きちんと数字を残していくこと。もちろんExcelにちゃんと記録してね。
そう、なにしろこれは、理系エンジニアの大好きな「テスト」なのですから。