エンジニアなら転職について冷静に考えてみる時期ではなかろうか。求人倍率、バブル期越えたらしいですよ。

2017/06/22

フリーランスのエンジニアとして現場に入っていると、当然、様々な立場の人と一緒に仕事をすることになります。

おそらく、ものすごく大きなお世話だと思うのだけれど、見ていて「将来、大丈夫か?この人・・」と気になってしまう人がいるんですよね。

それは個人の資質とか能力の問題じゃなくて、働き方の部分。

どういう人かというと、

  • あまり大きくない企業にエンジニア(正社員)として所属している
  • SESの一員として常に自社以外のどこかに常駐している
  • 給料に対する不満が多い

という人。

逆にあまり気にならないのは、常駐先であるSIerのプロパーの人たち。この辺の人から給料や会社に対する文句はほとんど出てきません。

人材育成の仕組みがしっかりできていて「あ、今日は○○の研修で出かけます」とか「午後から○○部長と前期の面談が・・」とか、開発以外の部分で忙しそうだったりします。

 

今一度考える必要があるのは、なぜ経済成長期に正社員雇用が広まったのか?ということ。

最近気づいた(遅い?)んですが、正社員として雇用される、ということの大きなメリットとして、「強制的に老後の資金が積み立てられていき、最後に退職金としてドーン!と返ってくる仕組みがある」という点は大きいんですよね。

僕自身、現時点で悩ましく思っているのが、いわゆる老後の資金のお話だったりします。40後半ともなれば、「今のうちに貯めておかないとまずいよなぁ・・」という焦りを感じざるを得ないわけで。フリーランスという立場なのでなおさらです。

自分が描く理想通りにお金をためていくのは難しい。なので会社側で強制的に積み立てもらう。定年まで勤めあげれば、退職金として大きな額がもらえて、税制も優遇されて、第2の人生を安心して暮らしていく資金源になる。

そんな仕組みがありつつ、さらには会社という船に乗っていれば、毎月一定の給料が支払われて、ボーナスももらえる。

そうなれば、多くの人が正規雇用、サラリーマンの方が安定、安心だと判断し、そちらを選択する。そしてマジョリティーになっていく。

そういう流れだったのだと思います。

 

んが。最初にお話した人の場合、恐らくは給料自体が潤沢ではないため、そのまま行くとカツカツな老後が待っているのではないか、と心配になってしまいます。

特に、まだ若いんだけれど、文句を言ってるだけの人たち。

何年後にこうなりたい、という明確な目標がある人なんてかなり稀なのだと思いますが、せめて社会の流れをきちんと見ながら、自分の立ち位置を良い方向にもっていく努力ぐらいはした方が良いのでは?と思ってしまうのです。

尊敬できる上司や経営者が近くにいるなら、そのまま頑張るべきだと思います。

ですが、不満が多い労働環境に居るのなら、今すぐ動いてみるべきではないかと。

当サイトでも伝えていますが、フリーランス最高!エンジニアならフリーランスになってガシガシ稼ぐべし!・・なんて全く思っていません。でも、望ましくない環境に居るなら、何かしらの行動を起こさないと変わりません。

有効求人倍率がバブル期越えた、とニュースで流れていました。

もしかすると、少子化の影響で、この先も働き手に取って追い風が吹いていくのかもしれません。

でも、もしかすると、ホニャララショックが起こって、急激に環境が変わるかもしれません。

どちらにしても、この状況がいつまでも続くことはないと思うのです。

手っ取り早い方法としては、リクルートエージェントさん(僕自身もフリーエンジニアになるずっと前にお世話になったことがあります)あたりの、いわゆる転職エージェントの方に相談して、客観的な意見を聞いてみた方が良いんじゃないかと思います。

こちらの記事も参考にしていただければ嬉しいです。